シンセサイザー選びで迷っていませんか?
Roland(ローランド)から発売されている2つの人気モデル「FANTOM-6」と「JUNO-D6」は、異なる特徴を持ちながらも高い評価を得ているシンセサイザーです。
プロ用か初心者向けか、高機能か使いやすさか、価格帯も大きく異なるこの2機種。
あなたの目的や予算に合った最適な1台を選ぶための徹底比較をご紹介します。
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Roland FANTOM-6とJUNO-D6の違いを比較!
FANTOMシリーズとJUNOシリーズは、Rolandを代表するシンセサイザーラインですが、ターゲットとする層や機能面で大きな違いがあります。
まずは2つの基本的な違いをみていきましょう。
価格と仕様の比較
最も大きな違いは価格設定です。
FANTOM-6は約379,500円(税込)という、プロフェッショナル向けの価格帯に位置しています。
一方、JUNO-D6は約122,000円(税込・シンプルセット:スタンド、ペダル、ヘッドホン、ケース付き)と、より手が届きやすい価格設定となっています。
項目 | FANTOM-6 | JUNO-D6 |
---|---|---|
価格(税込) | 約379,500円 | 約122,000円(シンプルセット) |
鍵盤 | 61鍵 セミウェイテッド(アフタータッチ対応) | 61鍵 シンセアクション(ベロシティ対応) |
サイズ | 約1,084×403×106mm | 約1,005×324×94mm |
重量 | 約15.3kg | 約5.8kg |
発売時期 | 2019年 | 2024年10月 |
鍵盤数はどちらも61鍵ですが、FANTOM-6はセミウェイテッド鍵盤(アフタータッチ対応)を採用し、よりピアノに近い弾き心地を実現しています。
JUNO-D6はシンセアクション鍵盤(ベロシティ対応)で、軽快なタッチ感が特徴です。
サイズと重量の違いは、ライブでの持ち運びを考える際に重要なポイントです。
JUNO-D6は約5.8kgと大幅に軽量化されており、ライブでの持ち運びや自宅での設置がしやすい設計となっています。
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音源と音色数の違い
音源システムの面では、それぞれ特徴的な構成を採用しています。
項目 | FANTOM-6 | JUNO-D6 |
---|---|---|
音源方式 | ZEN-Core + V-Piano Technology + Analog Filter | ZEN-Core音源(EXZ拡張対応) |
音色数 | 約3,500音色以上 / 約90ドラムキット | 約3,800音色以上 / 約95ドラムキット |
最大パート数 | 16パート | 8パート |
FANTOM-6はZEN-Core音源に加えて、V-Piano TechnologyとAnalog Filterを搭載しており、アコースティックからシンセまで幅広い音作りが可能です。
JUNO-D6はZEN-Core音源(EXZ拡張対応)をベースとしており、高品質ながらもよりシンプルな構成です。
数字だけを見るとJUNO-D6の方が音色数が多いようですが、FANTOM-6はV-Piano音源などの高度な音源も含まれているため、単純な数の比較だけでは測れない違いがあります。
最大パート数の違いは、複雑な音楽制作や多層的な演奏を行う場合に影響してきます。
FANTOM-6の16パートは本格的な楽曲制作に十分な余裕を持たせてくれます。
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操作性とインターフェースの違い
操作系のUIも大きく異なり、それぞれの製品コンセプトを反映しています。
項目 | FANTOM-6 | JUNO-D6 |
---|---|---|
ディスプレイ | タッチ対応カラーLCD | グラフィックカラーLCD(480×272ドット) |
操作系UI | タッチスクリーン、マルチカラー・パッド、SCENEベースワークフロー | カラーLCD、専用ボタン&スライダー、DUAL/SPLIT対応 |
エフェクト構成 | マルチFX(16系統)、インサートFX(2系統)、マスター/パートEQ、リバーブ/コーラス等 | マルチFX(8系統)、インサートFX、EQ、ドラム用COMP、リバーブ/コーラス、ボコーダー |
FANTOM-6はタッチスクリーンを中心としたデジタルなインターフェースで、マルチカラー・パッドやSCENEベースのワークフローなど、現代的で直感的な操作が可能です。
複雑な操作も画面を見ながら直感的に行えます。
一方、JUNO-D6はカラーLCDディスプレイに専用ボタン&スライダーを組み合わせた、より物理的な操作感を重視したデザインとなっています。
DUAL/SPLIT機能も搭載され、2つの音色を同時に演奏したり、左右の鍵盤で異なる音色を割り当てることも簡単にできます。
エフェクト構成も使用目的に合わせて最適化されています。
JUNO-D6はボコーダーを搭載している点が特徴的で、ボーカルとキーボードを組み合わせたパフォーマンスも楽しめます。
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接続性と拡張性の比較
外部接続と拡張性においても、用途に合わせた大きな違いがあります。
項目 | FANTOM-6 | JUNO-D6 |
---|---|---|
外部接続・連携 | USBオーディオ/MIDI、16in/3outオーディオIF、CV/Gate、DAW制御、ソフト音源操作 | USB Type-C(バスパワー可)、USBメモリ、MIDI IN/OUT、オーディオ再生(WAV/AIFF) |
主な付属機能 | V-Pianoテクノロジー、SCENEリコール、CV/Gate制御、DAW深連携 | ボコーダー、パッド、サウンドモディファイつまみ、外部音源再生、EXZ音源拡張対応 |
FANTOM-6はUSBオーディオ/MIDI、16in/3outオーディオインターフェース、CV/Gate出力、DAW制御機能、ソフト音源操作などに対応しており、スタジオでの本格的な音楽制作環境の中心として機能します。
特にDAWとの連携が深く、プロフェッショナルな制作環境を構築できます。
JUNO-D6はUSB Type-C(バスパワー可)、USBメモリ接続、MIDI IN/OUT、オーディオ再生(WAV/AIFF)に対応しています。
シンプルながらも必要十分な接続性を確保しつつ、USBバスパワー対応により、PCとの接続だけで動作させることも可能という利便性を持っています。
シンプルな接続で気軽に使いたいユーザーに適しています。
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Roland FANTOM-6とJUNO-D6の共通の機能
両機種には共通する機能やコンセプトもあります。ここでは、両者に共通する魅力的な機能を紹介します。
ZEN-Core音源システム
FANTOM-6とJUNO-D6は共にRolandの最新音源システム「ZEN-Core」を採用しています。
ZEN-Coreは高音質かつ多彩な音色を効率的に鳴らすことができる先進的な音源システムで、Rolandらしい音色を余すことなく楽しめます。
FANTOM-6はZEN-CoreにV-Piano TechnologyやAnalog Filterを追加しているのに対し、JUNO-D6はEXZ拡張に対応したZEN-Core音源をベースとしています。
EXZ拡張とは、追加の音源データをダウンロードして拡張できる仕組みで、将来的に音色のバリエーションを増やすことが可能です。
どちらのモデルも高品質なピアノ音色、エレクトリックピアノ、オルガン、ストリングス、ブラス、シンセサイザー音色など、あらゆるジャンルの音楽制作や演奏に必要な音色が内蔵されています。
エフェクトと音作りの可能性
FANTOM-6とJUNO-D6は共に充実したエフェクトセクションを搭載しており、音作りの幅を大きく広げています。リバーブやコーラスなどの空間系エフェクトから、ディストーションやコンプレッサーなどのダイナミクス系、さらにはフィルターやモジュレーション系まで、様々なエフェクトを活用できます。
FANTOM-6はより多くのエフェクト同時処理が可能ですが、JUNO-D6もボコーダーを含む豊富なエフェクトを搭載しており、音楽制作において十分な音作りの可能性を秘めています。
どちらのモデルも、パラメーターを直感的に操作できるノブやスライダーを備えており、演奏中でもリアルタイムに音色をコントロールできる点も共通の魅力です。
シーケンサー機能
両機種ともシーケンサー機能を内蔵しており、スタンドアロンでの音楽制作が可能です。
FANTOM-6はパターン・ベースのシーケンサーを搭載し、TR-REC対応、ピアノロール編集、リアルタイム録音が可能です。
JUNO-D6は8トラックシーケンサー(64ステップ)とTR-RECを搭載し、ステップ編集、アルペジエーター、コードメモリー機能も備えています。これらの機能により、外部機器なしでもアイデアを即座に形にすることができます。
シーケンサーの使い方や複雑さは異なりますが、どちらもアイデアをすぐに形にできる即興性と、楽曲を組み立てるための基本的な機能を備えている点は共通しています。
これにより、ライブパフォーマンスでの活用や、DTM制作の入り口としても活用できます。
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Roland FANTOM-6とJUNO-D6どっちがおすすめ
ここまで両機種の違いと共通点を見てきましたが、それぞれどのようなユーザーに向いているのでしょうか。
あなたの使用目的や予算に合わせて、最適な選択をするための指針をご紹介します。
FANTOM-6がおすすめのかた
FANTOM-6は以下のような方におすすめです。
FANTOM-6が最適なユーザー
- 本格的な楽曲制作やライブ演奏を行いたいプロ/セミプロの方
- DAWとの深い統合や、複雑なレイヤー/音色制御を活用したい方
- 高品質なピアノ音源(V-Piano)やアナログ的な音作りにこだわる方
- 多彩なシーン切り替えを活用した高度なライブパフォーマンスを行いたい方
- スタジオでの音楽制作の中心機器として使用したい方
プロフェッショナルな音楽制作やライブパフォーマンスを行いたい方には、FANTOM-6が最適です。
豊富なパート数や高度な音源システム、V-Piano音源などを活用して、複雑な楽曲制作や繊細な音作りができます。
特にピアノ演奏にこだわりがある方には、FANTOM-6のセミウェイテッド鍵盤とV-Piano音源の組み合わせが最高の演奏体験を提供するでしょう。
また、DAWとの深い連携を必要とする方にもFANTOM-6がおすすめです。
16in/3outオーディオインターフェースやDAW制御機能、ソフト音源操作などの機能により、スタジオでの音楽制作ワークフローをスムーズに進めることができます。
CV/Gate出力も備えており、モジュラーシンセなどのアナログ機器との統合も可能です。
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JUNO-D6がおすすめのかた
JUNO-D6は以下のような方におすすめです。
JUNO-D6が最適なユーザー:
- これからシンセを始めたい初心者や、ライブ用に軽量モデルを探している方
- 価格を抑えつつもRolandらしい多彩なサウンドを楽しみたい方
- 軽快なシーケンス、エフェクト、音色操作でシンプルに楽しみたい方
- ボーカルとキーボードを組み合わせたパフォーマンスを行いたい方
- 持ち運びの負担を減らしたいライブミュージシャン
シンセサイザーを始めたい初心者や、コストパフォーマンスを重視する方には、JUNO-D6が最適な選択となるでしょう。
約122,000円というアクセスしやすい価格ながら、ZEN-Core音源による高品質なサウンドと直感的な操作性を兼ね備えています。
シンプルなインターフェースながらも専用ボタンとスライダーによる物理的な操作感は、演奏の楽しさを直接感じることができます。
また、ライブでの持ち運びやセッションでの使用を考えている方にも、JUNO-D6は大きなメリットがあります。
約5.8kgという軽量設計により、移動の負担が大幅に軽減されます。
背負えるケース付きのセットも用意されており、ライブミュージシャンの強い味方となるでしょう。
USB Type-C接続でのバスパワー対応も、セッティングの簡便さに貢献します。
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まとめ
Roland FANTOM-6とJUNO-D6は、同じRolandのシンセサイザーでありながら、ターゲットユーザーや機能、価格帯が大きく異なる製品です。
以下におもな違いをまとめました。
選び方のポイント
- 用途と目的:プロの音楽制作・ライブなら FANTOM-6、初心者や持ち運びを重視するなら JUNO-D6
- 予算:約38万円(FANTOM-6)vs 約12万円(JUNO-D6)
- 重量:15.3kg(FANTOM-6)vs 5.8kg(JUNO-D6)
- 操作性:タッチスクリーン主体(FANTOM-6)vs 物理ボタン・スライダー主体(JUNO-D6)
- 機能性:16パート+DAW連携(FANTOM-6)vs 8パート+ボコーダー(JUNO-D6)
あなたの音楽活動のレベルや目的、予算に合わせて最適な一台を選んでください。
本格的な音楽制作やプロフェッショナルな演奏環境を求めるならFANTOM-6を、コストパフォーマンスと使いやすさ、持ち運びのしやすさを重視するならJUNO-D6がおすすめです。
どちらを選んでも、Rolandならではの高品質なサウンドと創造性を刺激する機能で、あなたの音楽活動をさらに豊かなものにしてくれるでしょう。
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